素材と技法

INOUEは、伝統工芸の素材や技法をはじめ、現代の素材や技法まで分け隔てなく扱うことができます。伝統工芸は手作りのため、工場生産で製造される現代の素材とは異なる特性があります。その特性や製造誤差の吸収、作業工程、品質管理などを考慮して、最終製品までの道のりを構築する知識と技能を蓄積しております。

以下に取り扱いできる伝統工芸の素材と技法の一例を掲載していますが、ここにない伝統工芸や素材、技法も扱っております。詳しくはご相談ください。

  1. 木工

    木地は、製品の土台・フレームなどを作る最初の工程です。
    INOUEの木工の基本は、城下町彦根で江戸時代から続く伝統の金仏壇製造で培われた工芸品質です。
    彦根仏壇の木地は、日本建築と同じく釘を使わないホゾ組みを得意としています。材料を吟味し部材の切り出しから継手や面取りに至るまで、妥協のない品質で職人がひとつひとつ手作りする木地は、何世代にも受け継がれる仏壇を支えています。
    INOUEの製造ネットワークは量産が得意な他産地の木工所との繋がりもありますので、プロジェクトに適した木工で対応いたします。

  2. 宮殿

    仏壇の内部に据える屋根部分の細かな木工造作物を宮殿(くうでん)と呼びます。仏像などを安置するため、浄土にある楼閣や神社仏閣建築を模して作ります。宗派によって形もさまざまで、唐破風などの屋根や瓦、升組などの部材を正確に組みあげる高度な技術が必要です。彦根では専門の職人、宮殿師が手掛けます。
    宮殿は最終的に彫刻や金物、塗りなどあらゆる技術を用いて仕上げます。細部にこそ魂が宿る-宮殿には日本美の真髄があると考えています。
    INOUEでは、升組みを他の商品に転用するなど、宮殿にのみ伝わる木工細工の技法なども提案もしています。アイデア次第で建物のミニチュアや木製ブロックなど、様々な可能性が広がりる分野です。

  3. 漆塗り

    漆は非常に高品質で美しい塗装です。ウルシノキの樹液を採取し、ゴミや埃を濾した精製漆が塗装に用いられます。その成分に含まれるウルシオールが空気中の水分と結合し硬化する世界最強の保護塗料のひとつです。
    しかし漆は扱いが難しく、伝統技法で平滑に仕上げるには下地工程から高度な職人技が求められます。下地から上塗りまで何回も塗って研ぐ工程を繰り返して、塗り重ねます。中でも蝋色(ろいろ)仕上げは、漆の塗装面を平坦に研ぎ、生漆を摺リ込みながら何度も磨きあげ、鏡面で奥深い艶を出す漆塗り最高級の技法とされています。
    漆とひとくちに言っても下地の処理から仕上げの方法までさまざまな技法が発展しています。INOUEは仏壇製造で培った漆工への深い知見から、変わり塗り・色漆から最高級の蝋色まで、適した漆塗りの技法とその職人を提案しています。

  4. 色漆

    INOUEの色漆は、天然漆と顔料だけを使って開発したオンリーワンの色漆です。
    色漆は気温や湿度で色のばらつきが出やすく、季節や天候によっては同じ色を出すことは困難です。しかし研究熱心な彦根の漆塗り職人が、800色以上の色見本を作成し、数年試行錯誤の末に作り上げ、安定した色出しに成功しています。
    漆と顔料を混ぜ合わせる調合から行っておりますので、オリジナルの色でご提案できます。ご希望の色があれば出来るだけ近い色を出すことができますので、DICやPANTONEの色見本でご指定くださいませ。ただし、純白など漆の性質上不可能な色もございますので、詳しくはご相談ください。

  5. 蒔絵

    漆で絵や文様を描き、金粉などを蒔きつける漆芸技法を蒔絵(まきえ)と呼びます。広義では螺鈿や切金などを含んだ加飾を概ね蒔絵と呼ぶこともあり、金粉のみで表現したものを特に金蒔絵と呼んで区別することもあります。 蒔絵は日本で生まれ、独自に発展した日本のみに存在する伝統漆工芸技法です。平蒔絵や高蒔絵、さらに平蒔絵を一旦漆で埋め直し砥石や研炭などで蒔絵後の塗面を研ぎ出す研出蒔絵(とぎだしまきえ)など様々な技法が生まれました。さらに蒔き終えた金粉や銀粉の上に透き漆や色漆で塗り固め、研ぎ出して表現したり、金粉や銀粉等の号数による細かさなどの種類によって奥行きを表現したり、多彩な加工手法を駆使する事により表現の幅が時代と共に発展してきました。 また、安価な加工手法として、金粉を蒔いたままの「消し蒔絵」やシルクスクリーン印刷を応用した「スクリーン蒔絵」もあります。 INOUEでは様々な技法を持つ蒔絵職人のネットワークがあり、ご要望に適した技法を手配しております。

  6. 切金細工

    切金細工は、厚さ0.03ミリ(金箔の厚さの300倍)の切金を小刀・ポンチなどでカットし、蒔絵のアクセントとして漆で貼り付ける加飾技法です。金箔の300倍の厚みがある切金は、立体感があり蒔絵をさらにゴージャスに引き立ててくれます。
    同音異義語として、截金細工があります。これは、金箔を4~5枚焼き合わせた金箔を、仏像などに載せて文様を描く装飾技法です。焼き合わせた金箔を竹刀(ちくとう)・小刀・ポンチなどでカットし、腐糊(ふのり)と膠(にかわ)を混ぜた糊で対象物に筆を使って貼っていきます。七宝文様や麻の葉文様、毘沙門亀甲文様、網代文様などの細かな文様を描き出します。詰め過ぎず空き過ぎずの線と空間のバランスが、美しさを高めます。仏像の曲面を描くことで進化してきた截金は、曲面以外の平面にも加飾することが可能です。金箔の4~5倍の厚みがある截金は、立体感を引き立ててくれます。

  7. 螺鈿(らでん)細工

    主に青貝から削り出した真珠層の板を切り出し、漆で貼り付けて加飾する技法を螺鈿細工と呼びます。蒔絵と同時に施すことが多く、貼り付けた青貝の板の上からさらに金蒔絵を施したり、毛彫したりして、華やかに演出します。蒔絵のポイントとして使うことが多い技法です。
    青貝の代わりに、変わったところではウズラやニワトリの卵の殻を使った卵殻細工などもありますが、ほぼ同じ技法です。最近では青貝の代わりに人工の京都オパールを使う技法も確立されています。

    螺鈿は蒔絵師が習得している技法のひとつです。仏壇蒔絵でもよく使う技法でもあり、INOUEでも様々な表現や技法に合わせて、職人と相談しながら効果的に螺鈿を取り入れて加飾します。

  8. 箔押し(箔貼り・箔置き)

    箔押しとは、金箔や銀箔、白金箔で物品を覆う装飾技法です。彦根では箔押しと言いますが、他の地域では箔貼り・箔置きとも呼ぶそうです。
    金箔は、金の延びる性質を利用して厚さ約0.0001ミリメートル(1ミクロン)まで均一に延ばしたもので、ここまで薄く均一に延ばせる技術は日本だけにしかありません。鼻息で飛んでいく薄さです。
    ひとくちに金箔といっても、純度が高いものから銀を合金して色味を調整したものまで、さまざまな種類があります。また、箔の押し方にも箔の光沢を出す技法や上品に優しい光沢を出す技法などがあります。

    INOUEでは、高い技術が必要な広い大きな板の箔押しから、彫刻などの曲面全面の箔押しまで、熟練した職人による幅の広い箔押し技法に対応しています。また、今までは難しいとされてき現代素材であるアクリル樹脂やガラスへの箔押しにもお応えしています。

  9. 錺金具

    工芸に使われる金物のうち、装飾性に富む金工品を錺金具(かざりかなぐ)と呼びます。使われる場所や目的に合わせて、銅や真鍮などの金属を使い、立体的な形に彫る地彫(ぢぼり)や、細かな線を彫り込む毛彫(けぼり)、地金に穴を開けて奥行き感を出す透し彫りなど様々な技法があります。
    最近では、コストを抑えるためにプレス・電気鋳造(電鋳)・エッチング金具などの金具も多く使用されています。
    データをいただければ、家紋や社章などを彫ることも可能です。
    錺金具の仕上げも、金めっきで金を施す方法から漆を挿したり、くすべ・ふすべ、黒く光るニッケルめっきなど、様々な技法があり、これらを組み合わせて加飾します。木工品との相性も良く、様々な工芸品でポイントを演出します。
    INOUEでは、最適な技法・装飾方法を選択してご提案いたします。

  10. 瓔珞

    瓔珞(ようらく)は吊り下げ型の装飾品です。元はインドの王侯貴族が身につけた首飾りなどの装飾品のことを指しましたが、仏教に取り入れられて仏壇の荘厳に使われるようになりました。
    素材は金めっきした錺金具や宝石、飾り玉などを通して作成します。こちらも手作りの高級品から、プレス錺金具やガラス玉を使ったものまで、幅広い品質があります。

    INOUEでは、コストやサイズ、指定の形や変わった素材など、あらゆるご相談に対応し、その場に見合ったご提案を差し上げております。

  11. 彫刻

    木や石などに彫刻刀などを使って彫り、立体的な形を生み出す技法です。日本が木の文化であるため、伝統工芸では主に木工彫刻が発展しいます。素材はケヤキ、桧、杉、松、柘植、白檀などなど用途や目的によってさまざまな素材が使われます。

    INOUEでは、花鳥などの動植物の仏壇欄間から仏像など、それぞれ専門の木工彫刻師が得意とする形があり、多様なご要望にお応えします。図柄は吉祥柄(きっしょうがら=縁起の良い)などの伝統図柄をベースにしたオリジナル図柄も、ご希望の応じてご提案いたします。

  12. 木目出し塗り

    透き漆(すきうるし)という半透明の漆を使い、ケヤキ等の杢目を残して塗り上げる技法です。彦根仏壇の特徴とも呼べる高度な漆塗りです。
    木目を出すために従来の下地をせず、目摺りという生漆を木目に吸い込ませる作業を行って吸い込みを止め、木目を赤色に着色します。そして透き漆を均一に塗って乾燥させてから研ぐという工程を数回繰り返します。最後に蝋色仕上げで艶出し鏡面にして仕上げます。美しいケヤキの杢目が、透き漆を通して上品に現れる、奥行きのある漆表現です。
    蝋色仕上げは、塗った漆を平坦に研ぎ、生漆を何度も摺リ込んで鏡面に仕上げ、磨くことで艶を出す、漆塗り最高級の技法です。

  13. 摺り漆(すりうるし)・拭き漆

    摺り漆・拭き漆とは、直接木肌に生漆(きうるし)を何度も刷り込み、艶を出して仕上げる技法です。生漆を刷り込むことで、吸い込みを止めて漆独特のこげ茶色の輝きとなります。顔料で着色した生漆を用いれば、さまざまな色の仕上がりにもなります。お椀やお盆などでよく見かけますが、安価品はウレタンで代用されます。
    生漆とは、漆の木から採取した漆の樹液から、ゴミや埃を取り除いた漆100%のピュアな漆です。

    INOUEでは、生漆からウレタンまで、ニーズに合わせて対応しています。また、サイズもコーヒーカップなどの小さなものから建材に使用する大きなものまで幅広く塗装可能です。摺り漆の上から金箔などの装飾を施すこともできますので、摺り漆で面白い表情を作ることも可能です。

  14. 塗装(カシュー・ウレタンなど)

    INOUEでは、伝統工芸の高度な天然漆本堅地をはじめ、同じ漆科のカシュー(和名:勾玉の木)から採れる天然樹脂のカシュー塗料や、合成樹脂のウレタン塗料まで、あらゆる種類の塗装方法を可能としています。
    サイズもコーヒーカップなどの小さなものから建材に使用する大きなものまで幅広く塗装可能です。
    仏壇工芸の要とも言える塗装の品質は、常に厳しい目をもって吟味しています。
    INOUEは、技術力を持った職人のネットワークを有し、あらゆる塗装のご要望にお応えします。

  15. 組子

    組子は、釘を用いずに木を組み上げる木工技術で、その精緻さと美しさは圧巻です。元来、建具や衝立(ついたて)などに用いられてきました。最近では、和モダンな空間を演出するものとしてホテル・店舗などで利用され、斬新なパターンのものも多く出てきています。
    INOUEでは、グッドデザイン賞を受賞した若手職人などとつながりを持ち、絶えずお客様のニーズにお応えできる体制を整えています。統合工芸として、組子を塗装したり、金箔を押したりすることも可能です。

  16. 曲物(まげもの)

    ひと口に曲物と呼んでも、曲げわっぱに代表される湯煎した木材を曲げる「湯曲げ」から、溝を彫って曲げる「挽き曲げ」、ヘギ板を曲げて留めたものまで、さまざまな技法があります。秋田県の大館曲げわっぱが有名ですが、曲物は伝統工芸の技法として広く使われる技法であり、漆器産地から木材産地の奈良や福井、長野、大阪など日本各地で曲物はつくられています。
    INOUEでは、条件に合わせて最適な技法を選択してご提案させていただきます。
    ※大館曲げわっぱは昨今の人気で工房の手が空いていない状態が数年続いており、今後も続くものと見られますので納期は十分にゆとりを持ってください。

  17. 挽き物(ひきもの)

    挽き物とは、木の塊を轆轤(ろくろ)で回転させながら、刃物で削り出して形を作る技法です。主にお椀やお皿、お盆などで使われていますが、実は神具や仏具にもこの轆轤技術を使う製品が多くあります。
    INOUEでも神仏具からコーヒーカップまで、挽き物製品を作っています。その後の塗装や装飾まで一貫して製造することも可能ですので、あらゆるご希望に対応させていただきます。お気軽にご相談ください。

  18. 截金(きりかね)細工

    截金細工は、金箔を4~5枚焼き合わせた金箔を、仏像などに載せて文様を描く装飾技法です。焼き合わせた金箔を竹刀(ちくとう)・小刀・ポンチなどでカットし、腐糊(ふのり)と膠(にかわ)を混ぜた糊で対象物に筆を使って貼っていきます。七宝文様や麻の葉文様、毘沙門亀甲文様、網代文様などの細かな文様を描き出します。詰め過ぎず空き過ぎずの線と空間のバランスが、美しさを高めます。仏像の曲面を描くことで進化してきた截金は、曲面以外の平面にも加飾することが可能です。金箔の4~5倍の厚みがある截金は、立体感を引き立ててくれます。
    同音異義語として、切金細工があります。こちらは、厚さ0.03ミリ(金箔の厚さの300倍)の切金を小刀・ポンチなどでカットし、蒔絵のアクセントとして漆で貼り付ける加飾技法です。金箔の300倍の厚みがある切金は、立体感があり蒔絵をさらにゴージャスに引き立ててくれます。

  19. 沈金

    塗面を細かく彫り込んだ線の中に、金箔や金粉などを入れて仕上げる漆芸技法のひとつです。幾何学模様から花鳥・山水などの絵柄までいろいろな図案で施すことができます。
    また、彫った溝に金が入りますので、平面に置いた蒔絵より剥げにくいという特徴があります。盛り上げていく蒔絵とはまた違う趣があります。

  20. 彩色

    日本画の水干絵具(すいひえのぐ)や岩絵具、場合によってはアクリル絵具などの顔料を使って、白木や漆、金箔の上に彩色し、絵を描く技法です。金屏風や金襖に描いたり、仏像に塗り込むことが多く、蒔絵では出せない鮮やかな色彩を施すことができます。

    水干絵具とは、天然の色が付いた土や胡粉・白土に、染料で色を付けた微粒子を「水」で精製して不純物を取り除き、その後板状に「干」したものです。伸びがよく、艶のないマットな質感が特徴です。
    岩絵具とは、主に鉱石を砕いてつくられた粒子状の絵具をいいます。粒子は砂のように粗く、艶のないマットな質感が特徴です。
    あまり他分野での応用は見られませんが、アイデア次第でさまざまな商品を装飾する可能性を秘めた技法だと思っています。

  21. 金めっき(鍍金)

    めっきは、金属や非金属(プラスチック等)の表面に他の金属を被覆(ひふく)する表面処理の一種です。
    仏壇・仏具では、主に真鍮材や銅材の表面に金や銀等でめっきします。分子レベルで密着させるので、金箔押しより表面は強く、金属にはめっきの方が優れています。
    なお、めっきに限らず、金属の表面加工には多種多様な技法が発展しています。INOUEでは、ご希望に添った加工方法をご提案させていただきますので、お気軽にご相談ください。

  22. 鋳物(いもの)

    鋳物は、銅や金、銀、アルミ、鉄などの金属を溶かして鋳型に流し込み、固めて仕上げまで行う技法です。仏具ではさらに磨き、着色まで施して仕上げる場合もあります。
    鋳型によって生型・ダイカスト(ダイキャスト)・蝋型などのさまざまな技法があり、立体的な造形物を得意とする技法です。

    INOUEでは高岡銅器をはじめ、鋳物の伝統工芸の取り扱い実績もございますので、その特徴と限界を把握しております。鋳物を組み合わせた製品開発もご提案しております。

  23. ガラス

    ガラスは伝統工芸の世界では比較的新しい素材です。
    漆などを塗ることは、密着度の問題があり難しかったのですが、最近塗ることができる漆も開発されました。ガラス越しに裏側を見ることができる面白さもあります。
    ガラスにもさまざまな種類があり、仕入れも比較的容易ですが、割れる素材のため工芸品に取り入れる場合はその扱いには配慮が必要です。割れにくくするために抑える方法と小口には格段の配慮が必要です。また、高級品では万が一割れてしまっても修理できるように制作することを提案しています。

  24. アクリル

    アクリル樹脂は合成樹脂の中でも特に透明度が高く、着色も容易でガラスと違い割れにくい性質を持っています。分厚いものを用いると高級感もあるため、今後の工芸品との組み合わせが楽しみな素材です。
    漆などを塗ることは、密着度の問題があり難しかったのですが、最近塗ることができるようになりました。透明なアクリル越しに裏側の色を見ることができる面白さがあります。

    しかし、表面は傷つきやすく、日光に当てると黄変する性質もあります。INOUEでは、アクリル樹脂を取り入れる際にはその性質を理解して適材適所の使い方をご提案しています。

  25. 表装・和紙貼り(額・掛軸)

    表装は、和紙や緞子(どんす)などの裂地(きれじ=織物)を何枚も貼り合わせて仕上げる伝統工芸技法です。また、表装した額、巻物、掛軸、屏風、襖など表具(ひょうぐ)と呼びます。仏壇でも仏画掛軸などで使用します。
    INOUEは、木箱などへの和紙や裂地張り仕上げはもちろん、額装や表具の張り替えなども承っております。
    趣味の逸品を大切に保存しながら飾って見せたいという場合でも、工芸品質で仕上げたフレーム枠などを作成しております。ご相談ください。

  26. 手刺繍

    手刺繍は、寺院や仏壇の卓(しょく)に掛ける打敷や幕や旗などに用いられます。
    上の写真は、本金糸を手刺繍した打敷です。塩瀬の裂地に立体的になるように中に綿を入れて盛り上げています。
    手刺繍・ミシン刺繍・綴(つづ)れ織りなど装飾裂地のご相談もお気軽にどうぞ。

  27. 伝統工芸のデザイン・設計

    伝統工芸はある範囲ではとても高品質です。しかし、手作りであるため、その範囲には「条件」と「限界」があります。
    例えば、漆の品質が担保できない溝、ロクロで作れない形、誤差が生まれるので組み合わせできない形状など、その設計には工業製品とは異なる知識が必要です。
    INOUEでは、それぞれの伝統工芸の知識を活かした形状の調整を含め、それぞれの伝統工芸に造詣の深いデザイナーとのネットワークも持っていますので、必要に応じて共同で取り組んでおります。
    もちろん企画やデザイン段階のご相談も対応しております。